小学生の夢の話ではない。19,20の社会人手前の現実的な「なりたい大人」の話ね。

会社に入ってやりたくない仕事を毎日何十年も続けるんだろうか、上司に理不尽な命令をされるのか、客に無謀な要求をつきつけられ続けるのか、毎朝７時に起きるのか、週に１日しか休みがないのか…とか。

そしてそれらをすべて甘んじて受け入れ、自分を殺して生きていく。家族を持って小さな幸せと大きなプレッシャーを抱え、一軒家を死ぬまでのローンを組んで過ごすんだろうか…。

大人になって社会に出るのはいやだなぁ、でもアウトロー人生をみすみす歩むようなキャラでもないし…なんて感じでね。

で、実際会社に入ったところで、想像通り居場所もなく、やる気もなく、仕事もつまらない、人生なんてつまらないってことを実感した。

ね、大人になるってこういうことだよ。世の中の大人ってバカばっかりだ、こんな人生をよく何十年も過ごして、ときどき安っぽい幸せを感じつつどうでもよいありきたりな時間を延々と過ごすんだね。

あれから３０年…

上司はいない、お客さんは理解がある、早起きはしない、妻も息子も自分以上に愛せる、ときどき歌う…

何がどうなってこうなったかは知らんが、案外これがなりたかった大人なんじゃないかって思える。

が、しかしやっぱり生きてることの素晴らしさだとか、幸福感だとかはまったくわからないけどね。

ま、知らんけどね。

でも選挙に行かないヤツの理由を聞いてるとやっぱなんだかなーって思ったんで。

選挙に行かない理由

1，政党や政策の違いや内容がわかんないから

会社で自分がやってる小さな業務が、会社にとってどんな役割を担ってるのか、また社会に対してやエンドユーザーに対して何をもたらしているのか、想像できないし、考えられない、もしくはわかんないなりに考えたり知ろうとしないってことに近いかな。上司に言われた作業をただ機械的にこなしてるだけじゃ、より以上の成果は出せないだろうからね。

2，自分一人が投票したって政治は変わらない

たくさん社員もいるし、ここで自分一人が手を抜いても会社には影響ないでしょ、って感じ。どっかで誰かがうまいこと考えて、何でもやってくれるでしょっ、オレには関係ないよっていう無責任な考え方ね。

3，行くのがめんどくさい、時間がない

めんどくさい、時間がないってのはすべてにおいてデキないやつの共通項ね。

もちろん主観と偏見なんでわかんないよね（笑）、実際は。

投票率が5割強?　できるヤツはたぶんそんなにいない気もするし…

ただ仕事ができないヤツでも会社は簡単にクビ切れないけど、選挙に行かない層のことは政治家は容赦なく切り捨てそうだけどね。